
患者さんの沢山のお悩みを親身に受け止め治療しています。
私自身も美容に関心があり、医師としての観点から最も効果の高いサービスを選んでおります。
ニキビ肌とは
皮膚の表面に発生する皮膚疾患の一つであり、主に顔や背中、胸などに発生します。医学的には「痤瘡(じょうそう)」と呼ばれることもあります。
ニキビ肌の特徴は、毛穴の詰まりと炎症の両方がみられることです。毛穴に皮脂や角質が詰まることで「非炎症性ニキビ」が形成され、それがさらに炎症を起こして「炎症性ニキビ」になることもあります。
ニキビ肌の原因は複数ありますが、主な要因として以下のものが挙げられます:
- 過剰な皮脂分泌: 皮脂腺が過剰に働くことで、毛穴に皮脂がたまりやすくなります。これにより、毛穴が詰まりやすくなります。
- 毛穴の角質化: 毛穴の口の周りの皮膚細胞が過剰に角質化し、毛穴を詰まらせます。これにより、毛穴の詰まりが生じます。
- 細菌感染: 皮脂や角質の詰まりが細菌の増殖を引き起こし、炎症を起こすことがあります。炎症性ニキビは、細菌感染による炎症反応が関与しています。
- ホルモンバランスの変化: 思春期や月経周期、ストレスなどによるホルモンバランスの変化もニキビの発生に関与します。ホルモンの影響によって、皮脂腺の活動が亢進し、ニキビが生じやすくなります。
ニキビ肌の治療やケアのアプローチは、皮膚科医や専門医の指導のもとで行われ治療方法には、洗顔や保湿、薬物療法、レーザー治療、化粧品の使用などがあります。また、ニキビの状態や重症度に応じて、個別の治療プランが立てられることもあります。
ニキビ肌の洗顔方法

-
優しい洗顔方法:
- 洗顔料は、刺激の少ない、低刺激なものを選びましょう。無香料で、皮膚に負担をかけないものが望ましいです。
- 洗顔は、毎日2回を目安に行いましょう。朝と夜のスキンケアルーティンに取り入れましょう。
- 洗顔時には、ぬるま湯を使用し、肌表面の汚れや余分な皮脂をやさしく洗い流します。強くこすると、肌を傷つけることがありますので、力を入れずに行いましょう。
- 洗顔後は、タオルではなく柔らかいタオルやティッシュペーパーなどで、軽く押さえるようにして水気を取り除きます。擦るように拭くと肌に刺激を与える可能性があります。
-
成分に注意した洗顔方法:
- ニキビ肌の方には、殺菌作用や抗炎症作用がある成分を含む洗顔料を選ぶと良いでしょう。例えば、サリチル酸やベンゾイルペルオキシドなどが有効成分として挙げられます。
- 洗顔料の使用方法に関しては、製品の指示に従って正確に使いましょう。適量を手に取り、泡立ててから優しく洗顔し、十分に洗い流します。
- 注意点として、これらの成分は肌を乾燥させる可能性があるため、保湿ケアも忘れずに行いましょう。
-
専門家の指導を受けた洗顔方法:
- 重度のニキビ肌の場合や、自己処理が難しい場合は、皮膚科医や専門家に相談することをおすすめします。彼らはあなたの肌の状態やニキビの原因を詳しく評価し、適切な洗顔方法を指導してくれます。
- 専門家の指導を受けると、ニキビに特化した洗顔料や処方薬が処方される場合があります。これらの製品は、特定の成分を含み、炎症を抑えたり、皮脂分泌を調整したりする効果があります。
- 指導を受けた洗顔方法は、通常の洗顔とは異なる場合があります。専門家は、洗顔の頻度や方法、製品の使用量などを具体的に指示してくれます。また、併せて他の治療法やスキンケアのアドバイスも提供してくれることがあります。
更に専門家の指導を受けることで、個別のニキビ肌に合わせた最適な洗顔方法を学ぶことができます。皮膚科医や専門家のアドバイスは、的確な診断と適切な治療方法を提供してくれるため、ニキビの改善に役立つでしょう。
ニキビ洗顔の後の保湿方法

ニキビは皮脂の過剰な分泌や毛穴の詰まりによって引き起こされるため、保湿は肌の水分バランスを整え、炎症や乾燥から肌を保護する役割を果たします。
このような観点から、ここでは医師の立場からニキビ肌の保湿方法について詳しく説明していきます。
-
軽い保湿:
- 水分を補給するために、軽いテクスチャーの保湿剤を選びましょう。ジェル状や軽い乳液が適しています。
- 洗顔後や化粧水の後に、顔全体に適量を優しくなじませます。特にニキビが気になる部分には重点的にケアしましょう。
- 保湿剤には、非コメドジェニック(毛穴を詰まらせない)やオイルフリーのものを選ぶと良いです。
- 日中の保湿には、軽いテクスチャーの日焼け止めを使用することもおすすめです。紫外線から肌を守りながら保湿効果を得ることができます。
-
潤いを閉じ込める保湿:
- 保湿剤を塗布する前に、化粧水や美容液を使用して肌に潤いを与えましょう。これにより、保湿剤が水分を閉じ込める効果が高まります。
- 保湿剤は、クリーム状やリッチなテクスチャーのものを選びます。乾燥が気になる場合は、保湿成分が豊富なものを選ぶと良いでしょう。
- 保湿剤を顔全体になじませる際には、優しくマッサージするようにして血行を促進しましょう。ただし、強くこすると肌を傷つける可能性があるため、力を抑えて行います。
-
オイルを活用した保湿:
- 肌が乾燥しやすい場合や、ニキビによる肌のバリア機能が低下している場合には、オイルを活用した保湿方法が有効です。
- オイルを選ぶ際には、コメドジェニック性の低いものやニキビを悪化させないものを選ぶ。
- 化粧水や美容液の後に数滴のオイルを手に取り、顔全体になじませます。特に乾燥が気になる部分やニキビのない箇所に重点的に使用すると良いでしょう。
- オイルを使用する際は、適量を守ることが重要です。過剰な使用は肌を重たくする可能性があります。
- また、オイルを肌になじませる際には、優しく押さえるようにして馴染ませると良いです。
保湿はニキビ肌のケアにおいて重要な要素です。適切な保湿方法を選び、肌の水分バランスを整えることで、肌の健康を促進しニキビの改善にもつながるでしょう。
ニキビ肌の薬物療法

-
外用薬の使用:
- ニキビ肌の治療には、外用薬が一般的に使用されます。これらの薬剤は直接皮膚に塗布することで、炎症の抑制や皮脂の制御を行います。
- ベンゾイルペルオキシドやレチノイド(レチノイン酸やアダパレンなど)、抗生物質(クリンダマイシンやエリスロマイシンなど)などが一般的な外用薬として使用されます。
-
内服薬の処方:
- 重度のニキビや炎症性ニキビの場合、皮膚科医は内服薬の処方を検討することがあります。これらの薬剤は体内からニキビの原因にアプローチし、症状の改善を促します。
- 抗生物質(ドキシサイクリンやミノサイクリンなど)や経口避妊薬(女性の場合)が内服薬として使用されることがあります。これらの薬剤は、炎症を抑制したり、皮脂分泌を調整したりする効果があります。
これらの薬物療法は、ニキビの改善や症状の管理に効果を発揮することがありますが、使用方法や副作用に関しては医師の指導に従うことが重要です。
ニキビ肌のレーザー治療法

-
レーザースキンレ surfacing(レーザースキンリサーフェシング):
- レーザースキンリサーフェシングは、肌表面の改善やニキビ痕の軽減に効果的です。
- この治療では、レーザー光を使用して皮膚の表面層を削り、新しい皮膚の生成を促します。
- レーザー光が皮膚に作用することで、古い皮膚が剥離し、コラーゲンの再生が促進されます。
- レーザースキンリサーフェシングには、熱療法や非アブレーション(皮膚の表面を削らずにレーザーを照射する方法)などの異なるタイプがあります。
-
パルスジェネシスレーザー治療:
- パルスジェネシスレーザー治療は、ニキビ炎症の軽減や瘢痕の改善に使用される非侵襲的な治療法です。
- レーザー光のパルスが皮膚の深部に働きかけ、炎症を抑制し、瘢痕組織を改善します。
- この治療法は通常、数回のセッションが必要であり、皮膚の状態や治療の目的に応じて調整されます。
-
エキシマレーザー治療:
- エキシマレーザー治療は、ニキビの炎症や赤みの軽減に効果があります。
- この治療では、特定の波長のレーザー光を使用して皮膚の表面や浅い層に働きかけます。
- レーザー光が炎症を抑制し、血管の拡張を縮小させることで、赤みや炎症を軽減します。
- エキシマレーザー治療は短期間で施術が完了し、通常は数回のセッションが必要です。
これらのレーザー治療法は、ニキビ肌の改善や症状の管理に効果を発揮することがありますが、具体的な治療方法やセッション回数、治療後のケアについては皮膚科医の指導に従う必要があります。皮膚科医は、ニキビの状態やニーズに合わせて最適なレーザー治療法を提案し、適切な結果を得るためのアフターケア指示を行ってくれます。
関連記事